摂れない栄養素はサプリメントで
(抗酸化剤をサプリメントで)
市販されているサプリメントの現状は
最近は、テレビコマーシャルや新聞広告などあらゆるメディアでの栄養補助食品や健康食品の宣伝が目立ちますよね。
栄養療法で説明しているように、半健康や病気を栄養で改善することが出来るのですが、果たして、盛んに宣伝されている簡易サプリメントでそれだけの効果が出せるのでしょうか。
栄養補助食品はあくまでも食品なので、病気などに対する効果効能を明らかにすると、薬事法に違反します。
優れたサプリメントも、そうでないものも、宣伝文句は似たようなものになってしまいます。 どのサプリメントが、どのような病気に良いのか広告やカタログを見ただけでは解りません。 また、日本では薬事法という法律があり、健康食品や栄養補助食品がどのような病気によいかということを表示することが出来ないのです。
アメリカなどでは、栄養療法が少しづつ認められてきつつあり、サプリメントで病気を治すことも研究が進んでいます。ビタミン、ミネラルなどの微量栄養素がどのような働きをするかがわかってきつつあります。 サプリメントも次々新しいものが開発されています。
ところが日本では、まだサプリメントで病気が治る、病気を治すという発想がないため、栄養補助食品として使われる栄養素に制限があります。あくまでも「病気は薬で治す」ということなのでしょう。
この点は規制緩和がすすめば解決できるかもしれませんが、日本のサプリメント製造メーカーの製造レベルがアメリカ並になるまでは無理なのでしょうか。
今私たちが手に入れることの出来るサプリメントは大きく分けて次の三タイプに分類できるのではないのでしょうか。
1.ドラッグストアやコンビニエンスストアで販売しているサプリメント類で、およそ1か月分が1500円前後の価格で手に入れることが出来ます。 なぜ低価格で販売できるのでしょうか? 成分が化学合成のもので、大量生産できる安価なものを使っています。吸収率を高める工夫もされていないようです。 注意:合成のビタミン剤をとりすぎると肝臓に負担をかけることになります。
2.天然成分や植物栄養素を取り入れて、健康増進や病気対策を目的として作られたものがあります。これらは日本の薬事法の制限の中で作られていますので、有効性がわかっていても配合できない成分もあります。 価格も1ヶ月数千円〜1万円ぐらいのものが一般的です。
3.海外で作られたサプリメントを個人輸入という形で手に入れられるものがあります。 これらのものは、病気治療を念頭においてつくられたものが多く、効果が期待できます。 しかし、中国から輸入して問題となったダイエット用の栄養補助食品の例でもわかるように、 安全性にも問題があります。
サプリメント(栄養補助食品)の業界が今どうなっているのか、日本でのサプリメントの位置付けはどうなっているかなどを理解したうえで、ご自分にあったサプリメントを選ぶことが大切です。
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